1. イントロダクション
キャリアの道は、まるで複雑な迷路。特に、中間管理職の立場にあるあなたは、多くの責任と期待を背負っています。しかし、時には、現在の仕事に満足していなかったり、キャリアの展望に疑問を抱えたりすることもあるでしょう。このような時、心の中で「仕事を辞めるべきか、それとも続けるべきか？」という大きな疑問が湧き上がります。私も初めて転職した時は40代半ば、まさに中間管理職で、かつ家庭も子育ての真っただ中、多くの責任がある中での転職は大きな決断を要しました。
考えることが多すぎて、もしものときのことを考えると決断できない・・・でもこのままでいいのか・・・
このブログでは、そんなあなたの複雑な疑問に対する答えを探求します。ある記事によれば、キャリアの判断を下す際には、自分の価値観と仕事の内容が一致しているかどうかを考慮することが重要であり、また、働く人々の質やキャリアの長期的な目標に対する進捗も大きな影響を与えます12。
さて、この記事では、有識者の意見、実際の事例、そして具体的なアクションプランを通じて、あなたが明確かつ自信を持って決断できるよう支援します。そして、仕事を辞めるか続けるかの選択が、あなたのキャリアの進展にどのように影響を与えるかを詳しく探ります。
キャリアの進展に関する決断は容易なことではありませんが、より良い決定を下すための適切な情報とサポートがあれば、あなたのキャリアの道を明確にする手助けとなるでしょう。それでは、一緒にこの重要かつ複雑なテーマを解き明かしていきましょう。
2. 考慮すべき要因
仕事を辞めるか続けるかの重大な決断を下すには、多くの要因を深く考慮する必要があります。私自身も過去にいくつかの会社で働く中で、これらの要因に直面し、学びを得る機会がありました。ここでは、その主な要因と私の体験を共有し、あなたの決断を支援するためのいくつかのポイントを共有いします。
a. 自分の価値観と仕事の合致
自分自身の価値観と現在の仕事がどれだけ合致しているかを評価することは非常に重要です。仕事があなたの価値観や信念に合致していない場合、どの会社に入っても満足感を得るのは難しいでしょう。私は以前、価値観と仕事の方針が合致していない会社で働いていました。周りには優秀な人が多く仕事のレベルは高かったのですが、多くの人が目先の売上に追われ、お客様の意見に真摯に向き合うことが薄れていたと感じました。会社にいる限り、数字を達成することは大切なのは理解できるのですが、何か重要なことを忘れてしまっているのではないかと感じました。このように何を重要視するかの価値観が一致するかどうかは仕事の満足度とモチベーションに大きく影響すると感じています。
b. キャリアの進展
今のポジションの延長には、昇進の機会や新しいスキルを学ぶ機会があるのか、それともキャリアの成長が停滞しているのかをいち早く見極めることが重要です。これはすごく難しいです。会社というのはトップが変われば方針や部署が変わります。ここで重要なのは、その会社のその仕事の延長にあなたの機会があるかを考えるのではなく、今のポジションで得る経験やスキル、そして人脈がこの先の次の高いレベルの仕事につながるかどうか、ということを考える必要があると思っています。私はもともとエンジニアで入社して開発に携わり技術系のスキルを磨きながら、機会を見極めて事業部の仕事にシフトすることでビジネススキルも学ぶ機会を得ました。そして、仕事を通じて英語を使う機会も増え、新しいスキルの獲得がさらに次のスキル獲得へとつながりましたし、そのスキルの積み重ねがレベルの高いキャリアにつながっていったと感じています。今のポジションで新たな学び、次につながる学びが見込めないのであれば、新たな道を考えるべき時かもしれません。
仕事がキャリアアップにつながっているぞ！
c. 働く環境
職場の文化やチームの関係性、上司との関係など、働く環境はあなたの仕事の満足度に大きく影響します。働く環境が良好でない場合、ストレスが増し、仕事のパフォーマンスも低下します。過去の会社では、働く環境においては、優秀なメンバーや部下、関連部署との連携が素晴らしいものでした。しかし、理不尽な要求を突然投げかけてくる役員の対応は困難であり、ストレスでした。また、部署間のしがらみや足を引っ張りあう風土は、本来会社が社会に貢献するために行うべき仕事の内容とはかけ離れたものだったと感じています。私にとって効果的な環境は、上下関係のしがらみがなく、気軽に相談や議論ができ、助け合いの精神が根付いた環境です。もちろん、自分自身があきらめずに環境を変えていく努力をしていくことは大切なことかと思いますが、もしそれをやることがあなたのしたいこととはかけ離れているか、個人の努力ではどうにもならないと感じたときは、割り切って新たな職場を見つけるアクションを取った方が近道の場合もあります。一方で、転職先した先も実際にどのような環境かは入ってみないと分からないことも多いので、面接や評判を聞きながら見極めていく必要があります。（これについては転職エージェントさんはいいことしかいわないので注意が必要です。私がやったのは、推薦してくれたエージェントではない、別のエージェントさんに客観的な意見を求めることをすることで、いい面、悪い面の両面を知ることができました）
自分ではどうにもならない・・・
d. ワーク・ライフ・バランス
仕事と私生活のバランスは、ストレスの管理や満足感の維持に重要です。過度の労働時間や休暇の不足は、長期的には健康や幸福感に影響を与える可能性があります。過去働いていた会社では過度の労働時間によりワーク・ライフ・バランスに苦労しました。仕事が多いわりに人がいないという過酷な環境でした。ただ、仮にそれで体を壊してしまっても会社はうまく責任を逃れてしまう、そして一度壊れた体はそうそう回復しません。体が思うように動かなくなると、仕事で効率よく成果が出せずに、根詰めて仕事をせざるを得なくなる、まさに負のスパイラルです。私は何度も胃の痛みで病院に行くこともありましたが、このままでは体が持たないと思い、割り切って土日は働かない、夜は早めに切り上げるなど時間管理とプライオリティ設定を改善することで、バランスを取ることができました。それでもワークライフバランスが改善しない場合は、早めに新たな職場を探すべきかと思います。
e. 経済的要因
新しい仕事の機会を評価する際には、給与や福利厚生は重要な要因でした。経済的安定は、個人の生活の質の向上やスキル向上のために非常に重要だと感じています。
これらの要因を考慮し、自分の経験を振り返ることで、あなたも仕事を辞めるか続けるかの決断をより明確かつ自信を持って下すことができるでしょう。また、有識者の意見や具体的なアクションプランを通じて、これらの要因をさらに深く理解し、適切な決断を下すサポートを提供します。
3.有識者のアドバイス
仕事を辞めるか続けるかの決断は、個人的なものであるため、他人の意見がどれだけ影響を与えるかは人それぞれです。しかし、業界の熟練者やキャリアコンサルタントの意見は、非常に価値のある洞察を提供してくれることがあります。私は転職活動は数多くの転職エージェントさんとの対話を重ねてきました。これまでお話したエージェントさんは30名以上います。もちろん、ベテランの方、まだ初めて数年の方様々なエージェントの方がいますが、いろいろな人からの意見を参考にすることで、より明確な視点や新たな視点を得ることができるかと思います。
a. 満足度とモチベーション
言うまでもないと思いますが、仕事の満足度とモチベーションが、仕事を続けるか辞めるかの決断に大きく影響すると指摘しています。満足度が低い、またはモチベーションが低下している場合、仕事を辞めることが頭によぎることもあると思います。ただ、まずはその要因が何かをしっかりと分析して、文字として書いた上で、それを解決する方法が転職しかないのか、それとも他にもやり方があるのかなどを冷静に考えてみる時間も必要と思います。また、仕事は仕事と割り切って、ある意味我慢ができるか、というのを自問自答してみるのも良いかも知れません。そもそもあなたは何をしたときに満足したと感じるのか、モチベーションが上がるのか、実は気づいていないことも多いのでノートと鉛筆を準備して一人でじっくり考えてみるというのをお勧めします。
b. キャリアアップ
キャリアアップはもう一つの重要な要因です。今の仕事を続けていても、新しいチャレンジと成長の機会が見いだせない場合、今の仕事や部署から離れて新しい機会を探すことを検討してみるのもよいと思います。一つ重要と思っているのは、キャリアというのは自分自身の過去・現在・未来のキャリア・スキルの比較でキャリアの成長があるかなしかを判断する場合もありますが、他人との比較・他人の成長との比較でもキャリアの成長度合いがどうかを見ることもあります。実際、あなたの周りの人は仕事を通じて何らかの形で成長している（キャリアアップしている）と考えた方がよいでしょう。それはすなわち、あなたが現状維持するということは、あなたの中では現状維持ですが、周りの人と比較すると差がついていく、つまりマイナスの成長ということになります。その観点で、今の仕事は自分自身を成長させてくれるか、その成長は周りの人の成長スピードと比べて早いかどうか、ということも併せて考えた方が良いと思います。
c. 経済的安定
経済的安定は、多くの人にとって重要な要因であり、仕事を辞める前に、財政的にそれが可能であるかどうかを確認すべきかと思います。経済的な要因は、特に家庭を持っている人々や、特定の生活費をカバーする必要がある人々にとって、非常に重要です。私が初めて転職した時は上の子が受験のときでした。受験には塾代もかかるし、私立の学校に行けば授業料もかかる。この先大学、大学院と行くとさらにお金がかかる。そのようなときに転職してうまくいかなかったらどうしよう、という不安もあると思います。時にはチャレンジは必要ですが、ライフプランの中でどのタイミングが適切か、リスクが少なくチャレンジできるかというのは冷静に考えるべきかと思います。
4. 辞めるきっかけ
a. 給与の停滞と生活費の上昇
給与が上がらない、生活費が高騰している、これは仕事を辞めることを考える大きなきっかけになりますね。当然のことながら高い給与には魅力を感じます。今の会社にいたら、先輩、上司の昇進のスピードや給料は何となくわかる、そのままだとたかが知れている、今の延長線上ではないストレッチを目指すには仕事を辞めて高い給与の新しい仕事を探すしかないというのは普通の考え方です。これは別の機会にお話ししますが、生涯年収は新卒で入社したときの業界によってある程度決まってきてしまいます。食品業界ならいくら頑張ってもｘｘｘくらい、一方で銀行や保険に入ればｘｘｘくらい、製造業だとこれくらい、など。その業界で経験値を積むということは、基本的にはその業界内での転職がやりやすい、そうするとその業界での給与の相場は決まっているので、よほどのことがない限り給料のバク上がりの期待は難しいかもしれません。ただ、先にも述べました通り、会社に依存しない、更には業界に依存しないようなスキル、例えば、英語やビジネスのスキルを身に着けることができれば、業界を超えた転職も実現可能となります。そのようなことも見越したうえで、自身のスキルアップを目指していっていただきたいと思います。
b. キャリアアップの機会の不足
繰り返しになりますがキャリアアップの機会がないために新たな機会を求めるのは重要な転職の理由の一つです。自分自身の成長、周りの人と比較した時の成長スピード、それを一歩一歩積み重ねていけないのであれば、今すぐ次の機会を探すべきかと思います。年齢と共にその人に求められるスキル値は高くなります。一旦期待値のスピードから遅れてしまうと、挽回するのは非常に困難になってしまいます。できるだけ今のキャリアの中で周りの人よりも早い学びが得られる環境で働くべきかと思いますし、仮に遅れてしまったと感じたならば、それを挽回できるようなスキルを身に着ける、例えば、私は英語の習得を強くお勧めします。
c. 労働環境の悪化
労働環境の悪化も、仕事を辞める重要な理由の1つとされています。これには、ハラスメントや上司との対人関係の問題、不健康な労働環境などが含まれています。基本的には、会社は異動があるのでいつまでもその状況が続くわけではないと思いますが、その会社の風土がハラスメント体質なのであれば、すぐに次の機会を検討すべきと思います。
5. キャリアの進展
キャリアの進展を見据えた選択: 長期的視点で考える
仕事を辞めるか続けるかの決断は、個人のキャリアの進展に大きな影響を与えます。この選択は、あなたの長期的なキャリアゴールやプロフェッショナルな成長にどのように影響するかを深く考慮する必要があります。以下の点は、この選択を通じてキャリアの進展を見据える重要な考慮点です。
a. 現在のポジションでの成長の機会
現在の仕事での成長の機会を評価することは重要です。新しいスキルを学び、新しい責任を引き受け、昇進の機会があるかどうかをよく見直してみてください。これまでも繰り返しお話していますが、仮に成長の機会が限られている場合、転職を検討することが良いかもしれません。
b. 長期的なキャリアゴールとの一致
現在の仕事があなたの長期的なキャリアゴールとどれだけ一致しているかを考えてみてください。仕事によってあなたのキャリアアップを推進しているか、またはあなたのキャリアゴールを達成するための道を切り開いているかどうかを確認することが重要です。
c. 新しいスキルと経験の獲得
仕事を辞めて新しい仕事に移ることで、新しいスキルや経験を獲得できる可能性は十分にあります。新しい仕事は新しいチャレンジを提供し、あなたのプロフェッショナルな成長を促進する可能性があります。
d. 経済的安定と将来の機会
経済的安定も重要な要因であり、仕事を辞めることによる経済的影響を考慮することは重要です。また、将来の仕事の機会とキャリアの進展にどのように影響するかも評価するべきです。
6. アクションプラン
迷いを断ち切る: 実行可能なアクションプラン
仕事を辞めるか続けるかの決断は簡単なものではありませんが、明確で実行可能なアクションプランを作成することで、このプロセスをスムーズに進めることができます。以下のステップバイステップガイドは、あなたの迷いを解消し、具体的なアクションを取るためのフレームワークを提供します。
a. 自己評価を行う
まず、自分のキャリアゴール、現在の仕事の満足度、そして将来のキャリアの展望を評価してください。これは、あなたの決断の基盤となります。
b. 情報収集
次に、新しい仕事の機会、キャリアアップ、そして仕事を辞めた場合の経済的影響に関する情報を収集します。知識は力であり、より多くの情報を持っていることで、より明確な決断を下すことができます。
c. メンターや信頼できる人々と話す
メンターや信頼できる人々と話すことで、外部の意見を得ることができます。他人の視点は新しい洞察を提供し、あなたの思考プロセスを支援することができます。周りにいなければ、様々な転職エージェントにアプローチして、片っ端から話を聞いてみるとよいと思います。今はオンラインで話ができるので、お昼休みとか夕方仕事終わりにスマホで気軽に話ができるのがいいですよね。
d. 長期および短期の目標を設定する
あなたのキャリアの長期および短期の目標を明確に定義し、それらの目標に対する現在の仕事の寄与を評価してください。
e. アクションプランを作成し、実行する
最後に、明確なアクションプランを作成し、実行に移します。このプランは、あなたの目標を達成するための具体的なステップを含める必要があります。
7. 最後に
次のステップへの準備
重要なのは、あなたのキャリアゴール、現在の仕事の満足度、そして将来のキャリアアップを深く理解することです。これに加えて、信頼できるメンターやアドバイザーとの対話、そして明確なアクションプランの作成と実行も不可欠です。まずは動き出すこと、情報収集して、様々な人と話すこと、その上で本当に転職するのがいいのか、今の会社に残るのがいいのかじっくりと決めることが重要と思います。私も初めての転職は本当に悩みました。ただやっぱり一度の人生、一つの会社で働くのではなく、いろいろなところで経験して、スキルを積んで自己成長をしていきたい、社会貢献をしたいという思いが強く、転職を決断しました。今となっては転職して本当によかったと思っています。これまでの会社もいいところがたくさんあったと感じていますが、それは離れて初めて分かることもありますし、今いる会社のいいところ悪いところも、複数の会社を経験しているからこそ客観的に見られるのだと感じています。転職して数年間は毎日が新しいことだらけ、本当に多くのことを学び、スキルアップできていると感じています。あとはこの先がどうか、自己成長と周りとの比較でどうか、というのは私自身も改めて分析していきたいと考えています。長文読んでいただきありがとうございました。
