[書評] 日本株で30年好成績を上げたファンドマネジャーが明かす逆転の思考法

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ヒロ金
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新NISAも始まり、日本株のマーケットも活発になってきましたね。こうなる以前から、アクティブファンドで好成績を上げてきたファンドマネジャーの投資手法はとても参考になります。

「投資先を選ぶ基準:アクティブ運用の戦略と視点」

本の要点
  • 投資先を選ぶ際、成長性の高い「良い企業に投資すること」に加えて、企業が変わる変化の大きさ+「認識ギャップ(意外さ)」も重要な要素
  • 市場には市場サイクルがある。株式市場の相対要素の入れ替わりのタイミング、トレンド転換しながら循環する市場の変化率の大きなところにチャンスがある
  • 割安な銘柄に投資する方法が王道であるが、逆にPERが高い企業を分析し理解することで、企業の見方が洗練される

「良い企業に投資すること」の限界

株式市場におけるアクティブ運用は、多くの投資家にとって重要な課題である。その中でも、「良い企業に投資してずっと保有し続ける」というスタイルが王道とされている。このアプローチでは、世界的に通用する技術を持った企業、高い収益力を持ち、他社の参入が困難な企業への投資を重視する。これらの企業は、景気の変動に関わらず一定の利益を生み出す能力を持っているため、投資家にとって魅力的な選択肢となる。

しかし、この方法には限界も存在する。組み入れ銘柄が似通ってしまい、他のアクティブファンドと似たようなパフォーマンスになりがちであるため、他のファンドとの競争に勝つためには、より独自のアプローチが求められる。

他のファンドとの差別化に向けた投資戦略の視点

その解決策として、伸びしろのある企業への投資が挙げられる。成長の余地がほぼない企業であっても、経営者の交代、大株主の変更、世代交代などの変化により、急激に成長する可能性がある。株価は企業の変化に強く反応するため、利益の変化率の大きさは株価にとって重要な要素である。

投資先を選ぶ際、変化率だけでなく、「認識ギャップ(意外さ)」も重要な要素である。想像もできないような変化が現実化した際、多くの投資家は慌てて買いに動く。認識ギャップが大きいほど、この傾向は強まる。

さらに、投資戦略を練る上で、「循環と相対」に着目することが重要である。過去の歴史を振り返り、様々な投資アイデアを考えることで、変化率の高い銘柄や認識ギャップの大きい銘柄を見つけ出すことができる。

具体的な投資戦術
  • 変化率:企業が大きく変わる瞬間を捉える。例えば、大赤字の企業がリストラを始めたり、業績が改善するような材料が出た時、株価は大きく変動する。経営者や大株主の変更、技術開発の成功なども、企業の変化を示す重要なサイン
  • 循環と相対:株式市場では、トレンド転換を理解し、その転換点を見つけ出すことが重要。また「大型株と小型株」「バリュー株とグロース株」「内需株と外需株」など対極に取らえられるものの潮目が入れ替わるタイミングを捉えることが重要
  • 成長性:GARP(Growth at Reasonable Price)スタイルが王道、中長期の成長性と株価指標のバランスを勘案して、割安な銘柄に投資する方法であるが、逆にPERが高い企業を見て、その高い根拠をしっかりと理解することで、企業の見方が洗練される

以上の点を踏まえると、株式のアクティブ運用においては、単に「良い企業」に投資するだけでなく、変化率、循環、成長性を考慮した独自の判断が求められることが分かる。投資は常に変動し、新しいチャンスが生まれる市場であるため、柔軟かつ戦略的なアプローチが成功の鍵となる。

言われれば重要とは思うけど、実際に整理してみると明確になりますね!

おわりに

この本を読むと以下のようなことが得られます。

  1. 実践的な投資アプローチの提供
    • この本は、一般的な投資戦略を超えて、具体的で実践的なアプローチを提供している点が魅力的です。特に変化率、循環、成長性といった要素を重視することで、投資家にとって新しい視点を提供しています。
  2. 市場の動きに対する深い洞察
    • 著者は株式市場の循環的な性質と相対的な動きに着目しており、これらの洞察により新たな気づきが得られます。市場の潮目がどのように変わるかを理解することは、長期的な成功に不可欠です。
  3. 柔軟性と革新的な思考の重要性
    • 現代の株式市場は常に変動しており、この本は柔軟性と革新的な思考を持つことの重要性を強調しています。PERの値に目を向けるだけでなく、逆の発想でその状況を引き起こしている背景を知りながら、見定める力を醸成する。また特に急速に変化する市場環境において、投資家が常にアップデートされた戦略を持つことの重要性を示しています。

投資初心者に向けた13の心得も指南してくれ、株式投資に対する基本の考え方が詰め込まれていますので、おすすめです!

パッシブ運用とは?アクティブ運用との違い
パッシブ運用の仕組みパッシブ運用とは、運用目標とするベンチマーク(株式指標)に連動した値動きを目指す運用方式です。インデックスファンドやETFなどで用いられ、一般的に運用コストは抑えられます。対義語としてアクティブ運用があります。パッシブ運用を行うには、まず、ベンチマークとなる株式指標を選択します。ベンチマークには、日経平均株価、TOPIX、S&P 500などがあります。ベンチマークを選んだら、そのベンチマークに連動したポートフォリオを組成します。ポートフォリオを組成する際には、ベンチマークの構成銘柄と、それらの銘柄の保有比率を考慮します。ポートフォリオを組成したら、あとはベンチマークの値動きに連動するよう、定期的にポートフォリオを調整するだけです。ポートフォリオの調整は、ベンチマークの構成銘柄が変更されたとき、または、銘柄の株価が大きく変動したときに行います。パッシブ運用は、アクティブ運用に比べて、運用コストが低く抑えられるというメリットがあります。アクティブ運用では、ファンドマネージャーが銘柄の選定や売買を行うため、運用コストが高くなります。一方、パッシブ運用では、ベンチマークに連動したポートフォリオを組成するだけでよいので、運用コストを抑えることができます。また、パッシブ運用は、アクティブ運用に比べて、投資成果が安定しているというメリットもあります。アクティブ運用では、ファンドマネージャーの投資判断が投資成果に大きく影響するため、投資成果が不安定になりがちです。一方、パッシブ運用では、ベンチマークの値動きに連動したポートフォリオを組成するだけでよいので、投資成果が安定しています。
インデックス運用とは?TOPIXなど指数連動運用のメリット・デメリット
インデックス運用とは、TOPIX(東証株価指数)やNOMURA-BPIといった市場のインデックス(指数)の動きに連動する運用成果を目標とする運用手法です。この運用手法は、市場が効率的であることを前提に、コストを支払って情報の収集・分析を行い機動的に運用しても、継続的に市場に勝ち続けることは困難であるという考え方に立っています。つまり、市場全体のパフォーマンスに連動した運用を行うことで、市場平均を上回るリターンを得ることを目指す運用手法です。インデックス運用は、アクティブ運用と対比される運用手法です。アクティブ運用は、市場の平均的なパフォーマンスよりも高いリターンを得ることを目指す運用手法であり、個別銘柄の分析や市場動向の予測などを行い、投資判断を下すことで運用成果の向上を目指します。インデックス運用は、アクティブ運用よりも運用コストが安いことが特徴です。インデックス運用では、インデックスに連動した運用を行うので、個別銘柄の分析や市場動向の予測などのコストがかかりません。また、インデックス運用の運用者は、市場全体の平均的なパフォーマンスに連動した運用を行うことを目指しているので、アクティブ運用よりも売買の頻度が少なく、取引コストも低くなります。
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